2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

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[1I4-J-2] 機械学習: 新しいモデル

2019年6月4日(火) 17:20 〜 19:00 I会場 (306+307 小会議室)

座長:岡本 昌之(トヨタ自動車株式会社) 評者:小山 聡(北海道大学)

17:20 〜 17:40

[1I4-J-2-01] DNNを用いて抽出された力学系の対称性からの保存量推定

〇本武 陽一1 (1. 東京大学)

キーワード:保存量推定、深層ニューラルネット、ネーターの定理

近年発達を続けるDeep Neural Networks(以下,DNN)が,
与えられたタスクを達成するために必要なデータセットの情報を,
その分布を多様体としてモデル化することで
抽出する機能を持つことが示唆されている.
また,DNN技術の有用性の確認とともに,
多数の研究者・技術者が各種のDNNアルゴリズムの開発や
パラメータチューニングを行なっている.
この状況は,各種データセットに対する
多様体構造についての莫大な知見が
蓄積されつつあることを意味する.
本研究の目的は,
その取り出された複雑な形状を持つ
多様体構造を,解釈可能な形で抽出する
手法を提案することである.
具体的には,物理学においてネーターの定理として知られる,
系の対称性と系の保存量を結びつける技術をヒントとして,
多様体の座標変換に対する対称性とその意味づけを行う手法を
提案する.
提案手法を中心力ポテンシャルにしたがって運動する物体の
時系列データに適用した結果,
角運動量保存則に従う対称性を抽出可能なことが確認された.