2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

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[1K3-J-4] 知識の利用と共有(2)

2019年6月4日(火) 15:20 〜 17:00 K会場 (201A 中会議室)

座長:川村 隆浩(農業・食品産業技術総合研究機構) 評者:古崎 晃司(大阪電気通信大学)

16:20 〜 16:40

[1K3-J-4-04] AF意味論に基づく議論記録の要約手法

〇仁科 慧1、新田 克己2 (1. 東京工業大学、2. 産業技術総合研究所)

キーワード:議論フレームワーク 、議論意味論、議論要約

論理的な議論の記録を論理構造を保持したまま要約する新手法を提案する.
論理的な議論は,裁判,国会討論,討論番組,法的議論の訓練のための模擬議論など様々な場面で行われ,その要約は他の議論との比較や参照にも用いられている.しかし,このような議論は主論点からサブの論点が多岐に渡って関連しており,論理構造の把握や要約は困難である.
 そこで,我々は数理議論学の分野の抽象議論フレームワーク(AF)を用いて,議論の論理構造を論証を表すノードと論証間の攻撃関係を表すリンクの表現し,そのAFの構造の部分構造をAFの要約として求める手法をとった.このAF構造の要約手法は,論点の分岐点となる論証の周辺に,論点ごとの局所議論を表す構造があることに注目し,その構造を除去するものである.また,この要約手法から得られた要約に含まれる各論証の論理的妥当性は,要約前の論理的妥当性には相関関係があることを例において,確認した.