2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

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[1O4-J-12] ヒューマンインタフェース・教育支援: 教育とコミュニケーション

2019年6月4日(火) 17:20 〜 19:00 O会場 (1F 展示ホール左奥)

座長:瀬田 和久(大阪府立大学) 評者:倉山 めぐみ(函館高専)

17:20 〜 17:40

[1O4-J-12-01] 教育現場における議論支援ロボット

小野 宙生1、〇小池 開人1、森田 武史2、山口 高平2 (1. 慶應義塾大学大学院、2. 慶應義塾大学理工学部)

キーワード:議論支援ロボット、オントロジー

近年,様々な場所でサービスロボットが普及しており,人間にとってロボットは身近な存在となりつつある.今後のロボット市場は拡大し人間との関わりも強くなっていくと予想される.
 一方,現在の小学校教育においては,教師から児童への一方的な知識の伝達だけでなく,児童が主体性を持って学習することが求められており,現場でも様々な取り組みが行われている.これまでの教師支援ロボットの研究は,ロボットが教師の補助役にとどまっており,児童に主体的に学習させるという教育目標を達成するには不十分で会った.
 本研究では,少人数のグループによるディスカッション授業にロボットを導入し,児童の議論を支援する「議論支援ロボット」を構築した.ここでは教師の補助役ではなく,議論参加者および司会進行者という2つの側面から,児童とともに議論を進行させていく役割を担わせた.また,ケーススタディとして,実際の小学校で本システムを用いたディスカッション授業を行い,改善点はあるものの児童および教師から高い評価を得た.