2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

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オーガナイズドセッション » [OS] OS-19 「プロジェクション科学」の発展と応用

[2J5-OS-19b] 「プロジェクション科学」の発展と応用(2)

2019年6月5日(水) 17:20 〜 19:00 J会場 (201B 中会議室)

岡田 浩之(玉川大学)、鈴木 宏昭(青山学院大学)

18:00 〜 18:20

[2J5-OS-19b-03] バーチャルリアリティにおける身体図式キャリブレーション

伸長・収縮方向における回帰モデルでの評価

〇望月 典樹1、鈴木 涼1、大山 英明2、中村 壮亮1 (1. 法政大学、2. 産業技術総合研究所)

キーワード:身体図式、仮想身体操作、Virtual Hand Illusion、テレイグジスタンス

没入型バーチャルリアリティシステムでは,仮想身体の形状が実身体と異なる場合にその操作性が低下するという問題がある.これに対して著者らは,その原因が身体定位を実現する脳内モデルである身体図式の乖離にあると仮定し,実身体に適合している身体図式を仮想身体のものへと変更する「身体図式キャリブレーション」について提案を行い,研究を進めてきた.本論文では,伸長方向と収縮方向への身体図式キャリブレーションに関して実験を行い,それらから直線回帰モデルと折れ線回帰モデルを求めて比較評価を行った.その結果,直線回帰モデルより折れ線回帰モデルの方が適切であり,伸長方向と収縮方向で身体図式の変更特性が異なる可能性が示唆された.