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[3A3-J-13-03] 2016 年度決算を対象とした社是と企業業績の関係 (第一報)
-東証二部上場製造業企業を対象とした解析-
キーワード:社是、総資産利益率、有価証券報告書、潜在学習
本研究は社是と企業パフォーマンスの関係について解析を試みたものである.社是は,経営上重要視する事項,創業の想い,経営方針,などが記された,企業が掲げる企業行動の最高目標と捉えることができるメッセージであり,我々は社是が企業パフォーマンスに影響を与えている可能性について興味を持っている.本研究において社是と企業パフォーマンス (ROA) は有価証券報告書から収集を行い解析を行った.社是はテキストデータであるため,解析データは複雑になることが想定される.そこで複雑なデータ解析に定評のあるニューラルネットワークを解析手法として採用した.しかし一般的にニューラルネットワークは内部表現の解釈が困難であるため,これの解釈が可能な「潜在学習」と呼ばれるニューラルネットワークを用いて、解析と共に重要変数の解釈も試みた.解析の結果,正解率で0.6125となるモデルが作成でき,また,複数のメッセージから成る社是が企業パフォーマンスに影響を与えている可能性を得た.