2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

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[3A3-J-13] AI応用: 企業と経営

2019年6月6日(木) 13:50 〜 15:10 A会場 (2F メインホールA)

座長:笹原 和俊(名古屋大学) 評者:米納 弘渡(名古屋大学)

14:30 〜 14:50

[3A3-J-13-03] 2016 年度決算を対象とした社是と企業業績の関係 (第一報)

-東証二部上場製造業企業を対象とした解析-

〇北島 良三1、上村 龍太郎2、酒井 浩之1、中川 慧3 (1. 成蹊大学、2. 東海大学 情報教育センター、3. 野村アセットマネジメント株式会社)

キーワード:社是、総資産利益率、有価証券報告書、潜在学習

本研究は社是と企業パフォーマンスの関係について解析を試みたものである.社是は,経営上重要視する事項,創業の想い,経営方針,などが記された,企業が掲げる企業行動の最高目標と捉えることができるメッセージであり,我々は社是が企業パフォーマンスに影響を与えている可能性について興味を持っている.本研究において社是と企業パフォーマンス (ROA) は有価証券報告書から収集を行い解析を行った.社是はテキストデータであるため,解析データは複雑になることが想定される.そこで複雑なデータ解析に定評のあるニューラルネットワークを解析手法として採用した.しかし一般的にニューラルネットワークは内部表現の解釈が困難であるため,これの解釈が可能な「潜在学習」と呼ばれるニューラルネットワークを用いて、解析と共に重要変数の解釈も試みた.解析の結果,正解率で0.6125となるモデルが作成でき,また,複数のメッセージから成る社是が企業パフォーマンスに影響を与えている可能性を得た.