2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

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[3Q4-J-13] AI応用: 交通システム

2019年6月6日(木) 15:50 〜 17:10 Q会場 (万代島ビル6F会議室)

座長:多田 昌裕(近畿大学) 評者:大谷 雅之(近畿大学)

16:30 〜 16:50

[3Q4-J-13-03] 自動車用自動変速機の変速制御時に現れる時系列データの分類

〇森川 祐介1、石原 靖弘1、井手 貴範1、森山 英二1、秋田 拓1、田部井 靖生2、宇津呂 武仁3、中川 裕志2 (1. アイシン・エィ・ダブリュ株式会社、2. 理化学研究所 革新知能統合研究センター、3. 筑波大学システム情報系)

キーワード:サポートベクターマシーン、時系列データ、分類、自動変速機、自動車

自動変速機はユーザのアクセル/ブレーキ操作,自動車の車速などに応じて最適なギヤ段を決定し,自動的に変速を行う変速機である.自動変速機の変速の質(変速フィーリング)は自動車の乗り心地に大きな影響を与えており,開発現場では変速フィーリングを改善するために制御プログラムのパラメータ調整を行っている.この調整作業を適合と呼ぶ.適合の中に,変速フィーリングが悪い場合に時系列データに発生している現象を特定し,その要因と対策の候補を選ぶ工程がある.この工程には大きな工数がかかっているため,自動化できればとても効果的である.そのため,その第一段階として,発生した現象の特定を自動化するために,我々はSVMを用いて時系列データの分類器を作成した.実験結果から,提案する分類システムは実用するシステムとして有望であるという方向性が示された.