2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

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[4K2-J-13] AI応用: 国土と社会インフラ

2019年6月7日(金) 12:00 〜 13:40 K会場 (201A 中会議室)

座長:松島 裕康(東京大学) 評者:米納 弘渡(名古屋大学)

13:00 〜 13:20

[4K2-J-13-04] 広域地方に向けたSAVSシミュレーション分析

〇岩田 聖1、鈴木 恵二1 (1. 公立はこだて未来大学)

キーワード:SAVS、広域地域

本稿では広域地方における Smart Access Vehicle System(SAVS) の導入について述べる. 檜山南部地方は北海道道南地方に位置する過疎地域で, 地域交通の衰退と高齢化によって, 地域住民の自由な移動が困難であり, 地域全体で住民の効率的な移動と地域交通の改善が求められている. 本研究では, 檜山南部地方の地域交通改善のために, フルデマンド型交通システムSAVS の導入を想定した運行シミュレーションを行い, 分析を行った. 複数の運行シミュレーションの結果から, デマンド発生件数と必要な車両台数の関係を求めた. また, ある一定以上のデマンド発生件数において, 乗り合いを行いながら効率的に乗客の送迎を行う事が可能であると分かった. しかし, 同時にデマンド件数が確保出来ない場合の課題, 広範囲の運行が必要な檜山南部地方の地域特性に関係する運行範囲の課題も明らかになった.