2019年度 人工知能学会全国大会(第33回)

講演情報

インタラクティブセッション

[4Rin1] インタラクティブセッション2

2019年6月7日(金) 09:00 〜 10:40 R会場 (1F 展示ホール 中央)

09:00 〜 10:40

[4Rin1-22] 事例検索と調査テーマ推薦に基づくビジネス戦略支援AI

〇森下 皓文1、尾崎 太亮1、佐藤 美沙1、是枝 祐太1、柳井 孝介1 (1. 日立製作所 研究開発グループ)

キーワード:人工知能、自然言語処理、関係性抽出、意思決定支援

「日立製作所に投資すべきか?」このようなビジネス上の意思決定を支援するためのシステムを開発した.このシステムのデモンストレーションを行う.システムは,調査テーマ推薦と関連事例検索を通して,対話的に意思決定支援を行う.例えば「それではまず,日立が最近参入した事業を調べますか?」という調査テーマを推薦し,「日立は太陽光発電に進出」「日立は海外の高速鉄道市場に参入」といった事例を検索する.更にこの結果に応じて「太陽光発電のニーズを調べますか?」といった次の調査テーマを推薦する.この繰り返しにより,意思決定に必要な情報を蓄積していく.調査テーマ推薦では,1つ前の調査テーマとその結果の事例に基づいて,推薦を行う.関連事例検索では,エンティティ(「日立」「太陽光発電」等)と,その間にある関係性(「参入する」「ニーズがある」等)とを指定して,事例を検索する.両機構を実現するために,我々のチームが開発している,構文構造ルールに基づく関係性抽出技術を利用する.今回,ビジネスドメインで重要な関係性を定義し,抽出ルールを作成した.これらルールを用いた事例検索の精度を計測し,ベースラインからの向上を確認した.