2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

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オーガナイズドセッション » OS-1 計算社会科学

[2E4-OS-1a] 計算社会科学 (1)

2020年6月10日(水) 13:50 〜 15:30 E会場 (jsai2020online-5)

鳥海 不二夫(東京大学)、笹原 和俊(名古屋大学)、榊 剛史(株式会社ホットリンク)、瀧川 裕貴(東北大学)、吉田 光男(豊橋技術科学大学)、高野 雅典(株式会社サイバーエージェント)

14:30 〜 14:50

[2E4-OS-1a-03] ユーザーイノベーションに相互に影響し合う要因の検討

ネットワーク構造と情報共有者の創造性の交互作用に着目した分析

〇楊 鯤昊1、藤崎 樹1,2、植田 一博1 (1. 東京大学、2. 日本学術振興会)

キーワード:ネットワーク分析、ユーザーイノベーション

専門家ではなく、商品やサービスの利用者によって行われるイノベーションは、ユーザーイノベーションと呼ばれる。先行研究は、社会ネットワークの構造と、情報共有者の創造性がユーザーイノベーションに影響することを別個に明らかにしてきた。しかしながら、社会ネットワークの構造と情報共有者の創造性の2つを同時に考え、両者の交互作用がユーザーイノベーションにどのような影響を与えるのかについては検討されていなかった。そこで本研究では、「Idea Storm」というウェブサイト上の6,333名のユーザーと、2,213,782件のデータ分析を通してこの点を検討した。具体的には、情報共有の創造性と情報共有のネットワーク構造が、対象者のイノベーションに与える影響を分析した。その結果、両者の交互作用が観察された。すなわち、創造性の高い情報共有者は、(対象者の隣人が互いに繋がっていない)開放的なネットワークでは対象者のイノベーションにポジティブに影響するのに対し、閉鎖的なネットワークではネガティブに影響することが明らかとなった。

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