2020年度 人工知能学会全国大会(第34回)

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[3O1-GS-13] AI応用: 対話と心理

2020年6月11日(木) 09:00 〜 10:20 O会場 (jsai2020online-15)

座長:土田正明(コトバデザイン)

09:00 〜 09:20

[3O1-GS-13-01] ポライトネス理論に基づいた文末表現の制御を行う対話システムの開発

〇永井 望1、宮本 友樹1、片上 大輔1 (1. 東京工芸大学大学院)

キーワード:Sequence to sequence、非タスク指向型対話システム、ポライトネス理論

本研究では,互いの言動によって円滑な人間関係を構築するための言語的配慮として知られるポライトネス理論に基づき,友達口調などで利用されるポジティブ・ポライトネス(PP)単語や敬語などのネガティブ・ポライトネス(NP)単語を優先的に出力する「ポライトネス単語優先システム」と,PP及びNP単語を基に文章を分類し分類毎に学習する「ポライトネス発言学習システム」の2つを開発することを目的とする.ポライトネス単語優先システムはPP及びNP単語を抽出し優先的に発言する.ポライトネス発言学習システムは,PP及びNP単語を文章中で用いているかどうかでデータセットの文章を分類し,分類毎に学習を行う.開発したシステムはTwitter上のツイートとそのリプライの対データ約115万対を用い, Sequence to sequenceモデルで,発話に対する適切な返答の学習を行う.ポライトネス単語優先システムとポライトネス発言学習システムが適切な返答が行えているか印象評価実験を行った結果,ポライトネス単語優先システムは悲観さや共感している印象を与え,ポライトネス発言学習システムは親しみや丁寧な印象を与えることが分かった.

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