17:20 〜 19:00
[1C4-TS-4-01] 思考経験のデザインとラーニングアナリティックス
人の学習は経験の結果として生じるものである.したがって,どのような学習が生じるかは,どのような経験をしたかに依存することになる.このような観点に立つと,学習目的にかなった思考の経験を学習者に与えることが学習を支援することの本質といえる.記号的人工知能や認知科学では,人の思考を,思考対象の記号的な記述とその記述の記号的処理によってモデル化しようとする.このモデルに基づく思考経験のデザインが,記号的人工知能・認知科学をベースとした学習支援の最も特徴的な側面となる.さらに,経験は結果ではなく過程であり,また,その過程は多様性を持つことから,過程の分析に基づく支援が求められることにあり,したがって,思考経験に関するデータの収集とその統計的分析といったラーニングアナリティックスが思考経験のデザインと不可分のものとして必要となる.そしてここでのラーニグアナリティクスは,デザインされた範囲での多様性を解釈可能にするためのものとなる.本チュートリアルでは,記号的人工知能・認知科学に基づく人の学習の支援に対するアプローチである「思考経験のデザインとラーニグアナリテックス」について,教育現場での実践例やデモンストレーションを含めて紹介する.
講演PDFパスワード認証
論文PDFの閲覧にはログインが必要です。参加登録者の方は「参加者用ログイン」画面からログインしてください。あるいは論文PDF閲覧用のパスワードを以下にご入力ください。