2021年度 人工知能学会全国大会(第35回)

講演情報

オーガナイズドセッション

オーガナイズドセッション » OS-3 ニュースメディアのデータサイエンス

[1D4-OS-3c] ニュースメディアのデータサイエンス(3/3)

2021年6月8日(火) 17:20 〜 18:20 D会場 (OS会場 2)

座長:高野 雅典(サイバーエージェント)

17:20 〜 17:40

[1D4-OS-3c-01] ユーザのフォロワー構成による投稿の拡散されやすさに関する検証

〇松野 省吾1、セーヨー サンティ1、榊 剛史1、檜野 安弘1 (1. 株式会社ホットリンク)

キーワード:Twitter、情報拡散

企業におけるマーケティングコミュニケーションやニュースの発信など,様々な情報を幅広く伝達する上で,ソーシャルメディアによる情報拡散の影響は無視できなくなっている.特にエコーチャンバーやフェイクニュースの拡散などでは,ソーシャルメディアによる情報拡散が主要な役割を果たしていると言われている.本研究では,企業のPRやニュースの発信において,ソーシャルメディア上の情報拡散の規模がどのような要素が影響しているかを明らかにしていきたい.SNSにおいて社会に対して大きな影響力を持つ人物はインフルエンサーと呼ばれる.そこで,筆者らはインフルエンサーの性質を,1)投稿を拡散するユーザを多くもつユーザ.かつ,2)投稿数の多いユーザ(≅拡散を躊躇なくするユーザ)であると定義し,Twitterの記録から構築したソーシャルグラフを用いて投稿拡散への影響を検証した.その結果,いずれかの性質を持つユーザはランダムに選択したユーザよりも投稿の拡散される確率が高く,特に,プライベートグラフの中でフォロー/フォロワー数が少ないフォロワーを多く抱えるユーザの投稿は最も拡散される確率が高くなることが判った.

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