2021年度 人工知能学会全国大会(第35回)

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オーガナイズドセッション » OS-2 認知バイアス・多重解釈性とAI

[1E2-OS-2] 認知バイアス・多重解釈性とAI(1/1)

2021年6月8日(火) 13:20 〜 14:40 E会場 (OS会場 3)

座長:日髙 昇平(北陸先端科学技術大学院大学)

14:00 〜 14:20

[1E2-OS-2-03] 新型コロナウィルスへの態度から探る信念バイアスの発生メカニズム

〇近藤 大貴1 (1. 慶應義塾大学)

キーワード:信念バイアス、人の妥当性評価モデル、コロナウィルス、ベイズモデル

新型コロナウィルスが流行して以降、国家から個人のレベルまで情報の妥当性評価は重要になっている。信念バイアスはそれらを合理的なものから逸脱させる認知バイアスの一つである。先行研究では主に三段論法で確認されているが、実際に人々が評価を行う情報と三段論法には大きな違いがあり、その違いが信念バイアスの個人傾向に違いを生む可能性がある。そこで今回は実際の生活で人々が評価する形式に近い文章課題を作成し、三段論法と合わせて評価をさせることで、信念バイアス傾向に違いが生まれるのかを検証した。結果、三段論法課題と文章課題での信念バイアス傾向の間に関連は見られず、それぞれで信念バイアスが発生するメカニズムが異なることが示唆された。次に文章課題で信念バイアスが生まれるメカニズムを探索するために、人は文章の情報が正しい確率を評価し、その確率を用いてベイズ的に自分の信念の更新を行い、更新後の信念を妥当性評価として回答していると仮定したモデルを立て、実際の妥当性評価や信念バイアスを予測するか検証を行った。モデルは一部必要な情報を暫定的な数値に置き換えているにも関わらず、信念バイアスの50%近くを予測した。

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