2021年度 人工知能学会全国大会(第35回)

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オーガナイズドセッション » OS-8 未踏データによるAI社会デザインと倫理的課題

[1E4-OS-8b] 未踏データによるAI社会デザインと倫理的課題(2/2)

2021年6月8日(火) 17:20 〜 19:00 E会場 (OS会場 3)

座長:早矢仕 晃章(東京大学)

17:40 〜 18:00

[1E4-OS-8b-02] 臨床における問題解決法可視化のための知識の記述

AIとの連携による知識検索のために

〇押山 千秋1、西村 拓一1 (1. 国立研究開発法人産業技術総合研究所)

キーワード:知識構造化、暗黙知、問題解決

臨床とは、医療分野および学問領域において、医療・教育・カウンセリングその他の介入を行う「現場」あるいは「現場を重視する立場」を指す。臨床場面においては発生している問題を解決するために介入が行われる。臨床の専門家は介入を効果的に行うために、目的をもって専門知識を形式的もしくは暗黙的に駆使している。専門家の介入技術は、形式化されていない暗黙知を多く含んでいる。しかしながら、その内容は詳細に可視化されていないため、熟達の度合いが違う専門家の間で、また、分野が違う専門家の間での共有は困難であった。我々はこれまで心理臨床の一つの手法である音楽療法における事例を構造化してきた。最近は、認知症の周辺症状に対する対処法の知識を構造化する作業を行っている。問題解決のための知識を構造化し可視化することで、様々な専門家や支援者の間での情報共有が可能となる。いままで取り出せてもいない様々な方々の様々な状況における知識や実施内容を未踏データとして解決方法を収集し、可視化する。サービス提供者が莫大な問題解決知識にアクセス出来、自分も発信出来、サービス受給者が高度なサービスを気軽に得られる世界を作る提案を行いたい。

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