2021年度 人工知能学会全国大会(第35回)

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[1H2-GS-1a] 基礎・理論:人の認知・知覚

2021年6月8日(火) 13:20 〜 15:00 H会場 (GS 会場 3)

座長:小林 一郎(お茶の水女子大学)

14:20 〜 14:40

[1H2-GS-1a-04] 曖昧性解消における視覚的注意へのトップダウン介入

Duck-Rabbit illusionの反転現象を例として

〇内海 佑麻1、福地 庸介1、木本 充彦1、今井 倫太1 (1. 慶應義塾大学)

キーワード:視覚的注意、視覚的短期記憶、視覚認知

人・生物・ロボットといった主体 (Agent) がおこなっている情報処理を考える際,知能システムと外部世界との間のインターフェースとして知覚 (Perception) と行為 (Act, Action) は重要な意味をもつ.本研究のモチベーションは,主体が知覚するときに作動している適応的な情報処理の解明である.人がもつ知覚機能を正しく捉えるためには,感覚器官から受け取る刺激が意識表象へと符号化されるボトムアップ型の情報処理と,記憶・信念・文脈に基づいて刺激を解釈する目的志向のトップダウン型の情報処理を同時に考える必要がある.本研究では,ResNet50による画像識別タスクを例にとり,多義性・曖昧性をもつ視覚情報に対して人が判断を行う際の情報処理について基礎検討を行う.タスク実行時の信念分布がモデルの識別結果へトップダウンに浸入するプロセスについて考察し,Duck-Rabbit illusionにおける判断の反転現象の説明を試みる.

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