2021年度 人工知能学会全国大会(第35回)

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[1I2-GS-4a] Webインテリジェンス:モデル化

2021年6月8日(火) 13:20 〜 15:00 I会場 (GS会場 4)

座長:宮川 大輝(NEC)

14:00 〜 14:20

[1I2-GS-4a-03] 飽きを考慮したsocial welfareの予測

〇西田 由佳1、金 秀明1、倉島 健1、戸田 浩之1 (1. 日本電信電話株式会社)

キーワード:行動モデル、social welfare

人間がある選択肢に直面した際、より良い生活に繋がる選択肢をいかに発見するかという問題は、より豊かな生活を目指す上で重要な研究課題である。先行研究では、ユーザに対して最適な行動の選択肢を推奨するシステムを目指し、人間の興味の方向性と行動の選択肢の類似度であるsocial welfareの予測技術を開発しており、人間の興味の時間変化を考慮した技術が提案されている。そこでは興味の時間変化を決める要因として、過去の行動によって興味が高まる効果、及び、飽きが生じて興味が薄れる効果が考慮されているが、ユーザ毎にその両効果の大小関係は固定されていた。そのため、人間が類似行動を繰り返す際、初めは興味を深めるが、次第に飽きて興味が薄れていくという過渡的な興味の変化を表現することができない、という問題があった。より時宜を得た行動の選択肢を推奨するためには、この過渡的な興味の変化を考慮した予測技術が必要である。そこで本研究では、人間の興味の要因である二つの効果の大小関係が変化するモデルを提案する。そして、実データを用いてsocial welfareの予測を行い、先行研究よりも高い予測精度を達成できることを示す。

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