2021年度 人工知能学会全国大会(第35回)

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[1J4-GS-9a] ヒューマンインタフェース:分析・評価

2021年6月8日(火) 17:20 〜 19:00 J会場 (GS会場 5)

座長:下川原 英理(東京都立大学)

17:40 〜 18:00

[1J4-GS-9a-02] 擬人化エージェントの自己開示による人の共感の促進

〇津村 賢宏1,2、山田 誠二2,1 (1. 総合研究大学院大学、2. 国立情報学研究所)

キーワード:ヒューマンエージェントインタラクション、共感、自己開示

人間とエージェントの関係を良好にする方法として,人間からエージェントに対して共感を抱いてもらうことが考えられる.共感することで,人間はエージェントに対して積極的で親切な行動をとり,エージェントを受け入れやすくなる.本研究では,人間から共感を引き出す擬人化エージェントを実現するために,エージェントから人間に対する自己開示に注目し,エージェントの自己開示が人間の共感を促進する可能性と共感の促進に効果的な自己開示を実験的に調査した.我々は2つの仮説を立て,オンライン環境下で,人間がエージェントに対して高い共感を抱くための条件を分析し議論を行う.本実験は3要因混合計画であり,要因は外見と自己開示と動画視聴前後の共感値の 2 × 3 × 2 の12条件である.参加者に12項目のアンケートを2つのタスク終了後に行ってもらい,人間のエージェントに対する共感の促進を分析した.実験結果として,外見要因に主効果はなく,シナリオに対して関連性が高い自己開示が人間の共感を促進した.また関連性が低い自己開示と自己開示がない場合は共感を抑制した.そして,この結果は我々の仮説を支持する結果となった.

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