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[2D1-OS-6-04] 追跡行動における内部表象を介したターゲット運動の柔軟な予測
キーワード:予測、外挿、追跡
われわれの感覚運動系には遅延があるため、熟練した捕捉行動を実現するためには、外部物体の動きを正確に予測する必要がある。感覚運動遅延に対処するために、脳は現在の状態に基づいて将来の状態を予測するが、過去の経験から得られた内部表象を利用するかどうかについては未だ議論されている。本研究では、ターゲットの急激な方向転換に対する追跡者の反応行動を分析することでその予測方法を推定し、追跡者によるターゲットの動きの予測が現在のターゲットの状態のみに基づく線形外挿では説明できないことを示した。さらに、ニューラルネットワークモデルを用いて、推定されたような非線形外挿が計算上実現可能であり、未知の相手に対しても有用であることを示した。これらの結果は、ターゲットの動きを予測する際の内部表象の利用を支持するものであり、内部表象を用いて外部物体の動きを予測することの有用性と汎用性を示唆している。
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