2021年度 人工知能学会全国大会(第35回)

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[2G3-GS-2e] 機械学習:予測

2021年6月9日(水) 13:20 〜 15:00 G会場 (GS会場 2)

座長:竹岡 邦紘(NEC)

13:40 〜 14:00

[2G3-GS-2e-02] ユーザの嗜好とネットワーク構造を考慮した行動分析モデルに関するー考察

〇宋 林鑫1、齊藤 芙佑1、山下 遥2、後藤 正幸1 (1. 早稲田大学、2. 上智大学)

キーワード:機械学習、行動分析、ソーシャルネットワーク、マーケティング、ECサイト

近年,多くのECサイトでは,ユーザの購買履歴や商品・店舗に対する評価に関する情報が蓄積されている.それらを活用しユーザの行動履歴を適切に分析することで,市場の理解やユーザごとにカスタマイズされた推薦システムの導入など,効果的なマーケティングが行われている.
一般的に,多数のユーザが使用するインターネット上では,ユーザ間のネットワークが構築されており,その構造によって嗜好に傾向があるものと考えられる.よって,ユーザの行動を分析する際に,各ユーザの行動のみならず,ユーザ間の関係性を考慮することが望ましい.しかし,多くの従来研究では,ユーザの行動分析とユーザ間の関係性の分析は独立に行われることが多かった.
そこで,本研究ではそれらのアプローチを統合し,ユーザ間の関係性を考慮した行動分析モデルを提案する.具体的には,Graph Attention Networkを用いることで繋がりのある周囲のユーザの影響を考慮したグラフを構築し,そのサブグラフの特徴について考察することで,ユーザの行動を表現する.さらに実際のデータを分析することで,ユーザの嗜好及びユーザ間の関係性が適切に捉えられていることを示す.

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