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[2I1-GS-5a-02] ほぼ公的観測下の繰り返し囚人のジレンマにおける協力のダイナミクス
キーワード:ゲーム理論、繰り返しゲーム、不完全観測、レプリケータダイナミクス
本論文では,2人のプレイヤがお互いの見間違えをほぼ共有する「ほぼ公的」観測下の繰り返し囚人のジレンマにおける協力のダイナミクスを突然変異付きレプリケータダイナミクスを用いて分析した.2人がまったく見間違えない「完全」観測下では,常に裏切り (ALLD) や 一度でも裏切られたら許さない (GRIM) といった非協力的な戦略しか生き残らないことが知られている.一方で,ほぼ公的観測下では,有名なしっぺ返し (TFT) が均衡になることが知られている.そこでほぼ公的観測下で,,TFTが生き残るかどうかを検証した.その結果,ALLDやGRIMに加えて,相手を1度だけ処罰したら,協力に戻る戦略であるForgiver (FGV) が広いパラメータの組で生き残ったた.一方で,TFTはFGVと比べて狭い範囲でしか生き残らないことがわかった.
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