2021年度 人工知能学会全国大会(第35回)

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[2I3-GS-5b] エージェント:マルチエージェントシミュレーション

2021年6月9日(水) 13:20 〜 15:00 I会場 (GS会場 4)

座長:福田 直樹(静岡大学)

14:00 〜 14:20

[2I3-GS-5b-03] 因果推論を用いた群衆移動の誘導における介入効果推定

〇竹内 孝1,4,5、西田 遼2、鹿島 久嗣1,4、大西 正輝3 (1. 京都大学、2. 東北大学、3. 産業技術総合研究所AIRC、4. 理化学研究所AIP、5. JSTさきがけ)

キーワード:深層学習、因果推論、マルチエージェントシミュレータ

群衆に対する移動誘導は,突発的な事故や道路遮断で生じる交通渋滞の解消や,災害時に混雑した建物などの危険箇所からの迅速な避難などの分野で注目を集める問題である.ある状況下において誘導はどのような群衆移動を起こすか?この質問に解答するシステムが実現されれば,誘導の意思決定における補助が可能になると考えられる.本研究では,群衆移動誘導におけるwhat-if問題を,少数かつ選択バイアスを持つデータから誘導における因果効果推定を行う問題として定式化する.さらにバイアスを補正した高精度な予測を行うために,空間データ解析と因果推論の分野で広く研究されている深層表現学習を用いた空間畳み込み反事実回帰(SC-CFR)を提案する.介入効果推定の性能評価には,すべての誘導を実行した場合の群衆移動データが必要であるが,そのようなデータは存在しない.そこで,高精度なマルチエージェントシミュレータを用いて,新国立劇場での避難シナリオにおける避難データを生成した.このデータを用いた実験によって,提案手法によって介入効果の推定誤差が既存法と比較して最大56%削減されたことを示す.

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