[2Yin5-06] 個人間の感情理解の揺れを考慮した感情分析に向けた試み
キーワード:自然言語処理、感情分析、コーパス構築
自然言語処理における代表的なタスクとして文章に対してその評価極性(肯定的・否定的)等を推定する感情分析がある. 近年では,極性の判定を行う際に,その生起要因などの感情の側面に着目した研究が盛んに行われるようになったが,そのなかでも本研究では「個人間で生じる感情理解の揺れ」に着目する. 評価極性ラベルつきデータセットの構築では,アノテータ間で感情理解に揺れが生じるため,ラベリングの一貫性を保証する目的で,様々な文法規則・語句認定基準を設定するのが一般的である. しかし,厳密化された基準により,アノテーション対象を読み手が自然に感じ取る感情表現の一部に制限する等のバイアスが生じる. そこで本研究では,読み手による直感的な感情表現アノテーションの実現を優先するためのアノテーション方法の方針を示す. そして,構築した感情コア表現データセットを用いて,日本語レビュー文に表出する感情解釈およびアノテーションの揺れについて分析する. さらに,そのアノテーションの揺れに対応するため,ラベルなしデータを活用した半教師あり学習が持つ極性表現及びラベルの揺れを吸収する能力について評価する.
講演PDFパスワード認証
論文PDFの閲覧にはログインが必要です。参加登録者の方は「参加者用ログイン」画面からログインしてください。あるいは論文PDF閲覧用のパスワードを以下にご入力ください。