[3H2-GS-9b] ヒューマンインタフェース：ユーザ支援

[3H2-GS-9b-01] 英語学習をさりげなく促進する英語読解支援アプリケーションの提案

〇長尾 正太郎¹、大角 耕介¹、渡邊 正人¹、菅原 俊¹、金岡 利知¹ (1. 京セラ株式会社)

キーワード：英語読解支援、機械翻訳、英語能力推定、行動変容、マイクロラーニング

社会の急速なグローバル化に伴い，ビジネスや観光など英語を使う機会が増加しており，多くの人が英語学習の必要性を感じている．しかしながら，英語学習を継続して行っている人は2割程度と少なく，日本人の英語力は2011年以降低下し続けている．英語学習は，多くの時間や労力といった学習負荷を必要とする一方で，その学習効果がすぐには得られない．これらの要因が，英語学習の継続を難しくしている．我々の研究課題は，一つは，どのように英語学習における学習負荷を軽減するのか．もう一つは，どのように英語学習の動機付けを促進するのか．について，明らかにすることである．本研究では，英語学習を意識させず，作業のすき間時間を利用して英語力を高めることをコンセプトに，以下3点の特徴を持つ英語読解支援アプリケーションを試作した．①最新コンテンツをプッシュ通知するコンテンツプッシュ機能．②自身の英語力以上の文章を即時翻訳する高速翻訳機能．③英語による読解力を推測・可視化する読解力可視化機能．本稿では，提案するアプリケーションの概要について述べ，ユーザースタディを通してコンセプトの実現性と効果を明らかにする．