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[3I1-GS-5d-05] エージェントの機能視界が群衆避難に与える影響
キーワード:同調行動、避難意思決定、トンネルビジョン
我々は災害避難中の避難者の視界が狭められるトンネルビジョン仮説を提唱し、この現象が群衆避難に与える影響について分析を行ってきた。これは避難状況のストレスが認知資源を制約し、視覚的処理の及ぶ範囲が狭められるという仮定に基づいたものであり、トンネルビジョンにより視覚の及ぶ面積が小さくなるため、影響が出ることはある意味当然であった。一方、トンネルビジョンを視覚に対する制約ではなく、単に視覚の形状を変化させる機能と仮定することも可能である。そこで我々は、面積が一定で、20度と120度の二種類の視覚を持つエージェントを比較する事でトンネルビジョンの影響を分析した。本研究では、正しい出口と間違った出口のある環境で、避難標識によりエージェントを正しい出口に導く実験を行った。実験の結果、正しい出口に誘導されるエージェント数の平均にはほとんど差が生じないが、二種類の視界で標準偏差に差が現れる事が分かった。さらに、二つの出口の配置を変えた実験により、一方では狭い視界が標準偏差を大きくするが、他方では逆に小さくすることが分かった。
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