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[4D2-OS-4a-01] (OS招待講演) 感情的な機械のその先にある不安
キーワード:Affective Computing
人工知能技術をめぐる様々な社会課題の一つに人間の行動や認識を操作する懸念がある。マーケティングなどだけではなく、選挙などにも人々の行動や選好を誘導することが行われており、これが社会的な分断を加速させている。顔認証システムと組み合わせることによって、特定の政治的な議論に対する感情を読み取ることで監視社会につながるといった議論もある。感情の表出の仕方が文化や文脈によって異なる場合、特定の集団にとって誤った判断を行ってしまうなど技術だけでは解決できない問題もある。さらにはロボットやエージェントに感情表現を実装するということは、人々を騙したり依存させたりするなどが懸念される可能性もある。このように、感情認識の利用は注意深く利用場面を考える必要がある技術の一つである。本発表では、感情状態の認識をめぐる社会的な課題を既存のAIの議論を参照しながら考えていく。
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