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[4F3-GS-10n-04] 不動産間取り図の魅力度データを使った「住み心地」とグラフ構造の分析
キーワード:不動産間取り、魅力度工学、クラウドソーシング
本研究では、従来にない全く新しい試みとして、不動産間取り画像の主観的な評価を定量化し、その印象や機能性が間取りの構造のどの様な特徴に起因するか解析を行った。まずクラウドソーシングを用いて「住み心地」に関する9項目(今風か、プライバシーは高いかなど)に基づき、間取り図1000枚、被験者3128名で大規模な間取り図魅力度データセットを構築、更に部屋間の隣接グラフ構造に着目して、主観評価の優劣に起因していると考えられる共通した顕在パターンの構造を各項目で抽出した。例えば独立した玄関が高級感に、キッチン等の部屋間の隣接関係の違いが水回りの評価に大きく影響する傾向が見られ、具体的にどの様なパターンが印象の優劣に貢献するかを機械的に判定する際の、設計や不動産物件の主観評価のガイドラインとしての応用が期待できる。この研究の利用により、不動産物件検索サイト上、従来の検索項目の物件の種類、面積、設備の有無等に加え、利用者は「今風」や「高級感」の高いと考えられる物件をそれらの項目の重要度の組み合わせを設定する事で、より自分の嗜好に合った物件を膨大なリストから優先して検索する事が可能である。
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