2021年度 人工知能学会全国大会(第35回)

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[4H1-GS-11b] AIと社会:社会的デザイン

2021年6月11日(金) 09:00 〜 10:00 H会場 (GS 会場 3)

座長:市川 淳(神奈川大学)

09:20 〜 09:40

[4H1-GS-11b-02] 社会全体のロボット化とデジタルガバメントの潮流に向けて

〜COVID19パンデミック事例からの考察〜

〇北野 菜穂1 (1. 株式会社アスコエパートナーズ)

キーワード:デジタルガバメント、プロアクティブガバメント、データ所有権、パンデミック、応用倫理・哲学

ロボティクスやAI技術の社会実装が着実に進む中、私たち人間の自発的且つ不確定な反応に、AIロボティクスがリアルタイムで相互作用することへのニーズが高まっています。このニーズは、従来の社会基盤や法令に、大きな挑戦を要求しています。それでも、デジタル技術やロボティクスAIへの期待は消えません。私たちは今、新しいパラダイム、つまり私たち自身を含む「社会全体のロボット化」に取り組み始めてしまったのだと、筆者は考えています。
本セッションでは、新型コロナ感染症拡大の最中で起きている、デジタルガバメントの潮流、という具体的な事象を設定します。
「誰が、どのような過程を経て、政府のデジタル化における意思決定プロセスに関与するのか」「政府のデジタル化を支えるテクノロジーの倫理的な課題について、最終的な責任者は誰か」「将来、政府の社会的役割と責任をどう変化するのだろうか」。この問いと共に、感染症拡大防止のための間接的な人命救助と、「移動する自由」という基本的人権に抵触する情報のデータ利活用、またそれがビッグデータ化した中でのAI活用や「公共」概念の再確認、などを、社会デザイン的視点からの意義を整理します。

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