2022年度 人工知能学会全国大会(第36回)

講演情報

オーガナイズドセッション

オーガナイズドセッション » OS-12 グループインタラクションとAI

[3H4-OS-12b] グループインタラクションとAI(2/2)

2022年6月16日(木) 15:30 〜 17:10 H会場 (Room H)

オーガナイザ:酒造 正樹(東京電機大学)[現地]、湯浅 将英(湘南工科大学)、岡田 将吾(北陸先端科学技術大学院大学)、酒井 元気(日本大学)、近藤 一晃(京都大学)、中野 有紀子(成蹊大学)

16:30 〜 16:50

[3H4-OS-12b-04] グループ・ディスカッションの熟達による振り返りの視点の変化

〇中野 美香1、酒造 正樹2、酒井 元気3、湯浅 将英4 (1. 福岡工業大学、2. 東京電機大学、3. 日本大学、4. 湘南工科大学)

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キーワード:ディスカッション、振り返り、目標設定

近年,大学教育においてグループ・ディスカッションを導入する授業が増えている。グループ・ディスカッションは,「個人」「知識領域」「集団」の3領域の向上が同時に求められる(中野,2018)ことから,本研究は熟達に応じた参加者の3つの視点の変化を明らかにすることを目的とした。大学生を対象に遠隔でグループ・ディスカッションの実験を10回実施し,このうち前半5回は制限を設けない自由条件,後半5回は,集団としての意識を高めるための3つの条件を提示した。各回のセッション後の振り返りの自由記述を上記の3領域にコーディングしたところ,「個人」の聞き方に関する記述は後半で減少していた(t=2.68, df=8, p=<.05)のに対して,「集団」の「結論・まとめ」に関する記述は後半で増加していた(t=-5.72, df=8, p=<.001)。この結果より,10回の実験を通して参加者が「個人」から「集団」へと視点を変化させていることが明らかとなった。発表ではこの他の項目の分析結果についても報告をおこなう。

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