16:30 〜 16:50
[3H4-OS-12b-04] グループ・ディスカッションの熟達による振り返りの視点の変化
[[オンライン]]
キーワード:ディスカッション、振り返り、目標設定
近年,大学教育においてグループ・ディスカッションを導入する授業が増えている。グループ・ディスカッションは,「個人」「知識領域」「集団」の3領域の向上が同時に求められる(中野,2018)ことから,本研究は熟達に応じた参加者の3つの視点の変化を明らかにすることを目的とした。大学生を対象に遠隔でグループ・ディスカッションの実験を10回実施し,このうち前半5回は制限を設けない自由条件,後半5回は,集団としての意識を高めるための3つの条件を提示した。各回のセッション後の振り返りの自由記述を上記の3領域にコーディングしたところ,「個人」の聞き方に関する記述は後半で減少していた(t=2.68, df=8, p=<.05)のに対して,「集団」の「結論・まとめ」に関する記述は後半で増加していた(t=-5.72, df=8, p=<.001)。この結果より,10回の実験を通して参加者が「個人」から「集団」へと視点を変化させていることが明らかとなった。発表ではこの他の項目の分析結果についても報告をおこなう。
講演PDFパスワード認証
論文PDFの閲覧にはログインが必要です。参加登録者の方は「参加者用ログイン」画面からログインしてください。あるいは論文PDF閲覧用のパスワードを以下にご入力ください。