[2O4-GS-8] ロボットと実世界

[2O4-GS-8-02] ドライブシミュレータにおいて運転振り返りを促すロボットが与える印象効果

〇楓 紘希¹、石川 育恵¹、奥山 竣太¹、牧 翔吾¹、ジメネス フェリックス¹、加納 政芳²、早瀬 光浩³、吉川 大弘⁴、田中 貴紘⁵ (1. 愛知県立大学、2. 中京大学、3. 椙山女学園大学、4. 鈴鹿医療科学大学、5. 名古屋大学未来社会機構)

キーワード：教育支援ロボット、運転行動、ヒューマンロボットインタラクション

近年，ロボット関連の技術進展により，教育場面での使用を想定した教育支援ロボットの開発が行われている．教育支援ロボットにおいては, 数学から図画工作などを学習内容として学習者に教示するというものが主流である．一方で，高齢者に対して運転行動の改善を促すロボットも存在する．従来研究では，ロボットが危険運転動画を用いて教示することは，学習システムによる教示に比べて有効であると示唆された．しかしながら，運転後において自身の運転をロボットと共に振り返ることによる効果は検証されていない．運転行動の改善には，運転後に自身の運転を振り返ることが有効な方法の一つである．そこで本論では，ドライブシミュレータを用いて，ロボットがドライバーと共に運転を振り返ることで，ドライバーに与える印象効果を検証する．実験では，運転免許証を所持する大学生がドライブシミュレータで運転後に，ロボットもしくは学習システムと共に自身の運転を振り返り，印象を比較する実験を実施した．実験結果から，学習システムに比べてロボットによる振り返りは，ドライバーから助言を受け入れやすく，好印象となる傾向を示唆した．