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[4B3-GS-11-02] 人と共に変化するAI倫理のための共同デザインワークショップ
キーワード:AI倫理、情報検索、共同デザイン
近年、人工知能(AI)が担保すべき倫理的条件を考察するAI倫理の分野が発展している。AI倫理は人間を対象とする倫理をそのままAIに適用する形で展開されてきた部分がある。しかし、人間とは別物の人工物であるAIに対して人間と同様の倫理が適用できるという見方は自明ではなく、人工物の倫理は対象となる人工物の持つ特徴を考慮して新たに考えられるべきである。人とインタラクションして変化するデータドリブンなAI技術には、技術からの出力がどのような経路で変化するかを事前に把握しきることができないという特徴がある。この特徴を踏まえたAI倫理を展開するための技術的前提として、AIからの出力が変化しうる領域を事前に設定することが必要になる。さらに、どういった出力が倫理的なものであるかを事前に把握するために、技術の使い手である人間が技術からの変化の影響をどのように受けたいかを明らかにする必要がある。本発表では、検索エンジンを対象に、ユーザーがどのような影響を技術から受けたいかという価値観を調査する共同デザインワークショップの結果を報告する。結果を踏まえ、技術をAI倫理に接続するための今後の方針を議論する。
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