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[4R3-OS-22b-04] グループ・ディスカッションの熟達による目標設定の視点の変化
キーワード:グループディスカッション、コミュニケーション、大学生
近年,大学教育においてグループ・ディスカッションを導入する授業が増えている。グループ・ディスカッションは,「個人」「知識領域」「集団」の3領域の向上が同時に求められる(中野,2018)ことから,本研究は参加者が設定する目標における3つの視点の変化を明らかにすることを目的とした。大学生を対象に遠隔でグループ・ディスカッションの実験を10回実施し,このうち前半5回は制限を設けない自由条件,後半5回は,集団としての意識を高めるための3つの条件を提示した。第6~10回の後半のセッションで書いてもらったグループとしての目標を分析したところ、「集団」の視点に該当する「議論の発展・雰囲気作り」と「結論・まとめ」に関する記述はセッションが進むにつれて減少していた。一方で、「個人」の視点に該当する記述は増加傾向であった。この結果より、グループの目標を設定し、共有することでGDの改善を図りやすくなったと同時に、個人としてできることに対して意識が向いた結果、「個人の視点」が増えたことが示唆される。発表ではこの他の項目の分析結果についても報告をおこなう。
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