2024年度 人工知能学会全国大会(第38回)

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[4Xin2] ポスターセッション2

2024年5月31日(金) 12:00 〜 13:40 X会場 (イベントホール1)

[4Xin2-67] 共話的インタラクションが展開される中での参与者間の共通基盤形成

〇宮川 舜右1、竹内 勇剛1 (1.静岡大学)

キーワード:共話、共通基盤

人は他者と会話をする際に相互に言葉を発したり聞いたりし,会話を成立させている.その際に,参与者は相互理解を目的としている.そういった会話には,互いに不完全な発話をし互いに補完しあったりオーバーラップ的に発話をしたりするものがある.このようなコミュニケーションを共話とする.本研究では,共話が共通基盤の形成および更新がされやすいコミュニケーションスタイルなのかを分析した.共同図形配置課題およびキーワード生成課題を行うことで,共通基盤がより形成されたペアとその他の群で共話の回数や頻度の差があるかを調べ,共話と共通基盤の形成および更新の関連性を検討した.その結果,共話の発生頻度が高いペアにおいて図形配置が一致しやすい可能性が示唆された.また,言い換え型の共話が相互理解の形成段階で多く見られた.現行のスマートスピーカーをはじめとしたエージェントとの会話はRequest/Response 形式で取られることが多いが,本研究により共話と共通基盤の形成の関係性が判明することで,エージェントとのコミュニケーションの多様化に貢献できることを期待する.

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