2025年度 人工知能学会全国大会(第39回)

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[3F1-GS-10] AI応用:生成AI

2025年5月29日(木) 09:00 〜 10:40 F会場 (会議室1001)

座長:比嘉 恭太(日本電気株式会社)

10:00 〜 10:20

[3F1-GS-10-04] 生成AI支援下での工学設計における発散的思考の脳内メカニズムの解明

〇三上 玄1、佐藤 洸誓1、小泉 光司1、上田 一貴1、長藤 圭介1、横山 悠久2 (1. 東京大学、2. (株)リコー)

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キーワード:創造性、生成AI、発散的思考、製品設計

工学設計における発散的思考では,記憶を探る脳領域や,思考に制限をかける脳領域などの関与が示唆されている.一方,現在では発散的思考において生成AIの活用が拡大しているが,実際にAIとの協調思考時の脳内メカニズムの十分な知見は得られていない.そこで,本研究では,工学設計における発散的思考の際に,1人で思考する場合と,AIを利用して思考する場合のパフォーマンスの違い,さらには脳活動の違いを調べた.実験で使用した創造的思考課題では,ある社会問題が提示されたのち,実験参加者にはそれを解決できるような製品コンセプトを,AIあり条件,AIなし条件で考案してもらった.この方法の実現のため,本研究では創造的思考課題におけるGPT-4oの応答システムを実装した.実験には男性学生36名が参加し,課題遂行時の脳波を取得・解析した.その結果,AIと協調する際には,被験者のパフォーマンスは向上するが,左の下前頭回が活性化することで,発散的思考は抑制されている可能性が示された.本研究により,AIとの協調作業時の脳内メカニズムについての理解を深め,AIによる工学設計の支援方法の構築に寄与することが期待される.

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