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[3F1-GS-10-04] 生成AI支援下での工学設計における発散的思考の脳内メカニズムの解明
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キーワード:創造性、生成AI、発散的思考、製品設計
工学設計における発散的思考では,記憶を探る脳領域や,思考に制限をかける脳領域などの関与が示唆されている.一方,現在では発散的思考において生成AIの活用が拡大しているが,実際にAIとの協調思考時の脳内メカニズムの十分な知見は得られていない.そこで,本研究では,工学設計における発散的思考の際に,1人で思考する場合と,AIを利用して思考する場合のパフォーマンスの違い,さらには脳活動の違いを調べた.実験で使用した創造的思考課題では,ある社会問題が提示されたのち,実験参加者にはそれを解決できるような製品コンセプトを,AIあり条件,AIなし条件で考案してもらった.この方法の実現のため,本研究では創造的思考課題におけるGPT-4oの応答システムを実装した.実験には男性学生36名が参加し,課題遂行時の脳波を取得・解析した.その結果,AIと協調する際には,被験者のパフォーマンスは向上するが,左の下前頭回が活性化することで,発散的思考は抑制されている可能性が示された.本研究により,AIとの協調作業時の脳内メカニズムについての理解を深め,AIによる工学設計の支援方法の構築に寄与することが期待される.
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