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[3J5-GS-5-02] MASによるセルフうどん店でのラウンドアバウト歩行ルール導入評価
キーワード:MAS、飲食店、回転率
香川県内には多数のセルフうどん店が存在する.セルフうどん店の特徴として,地元住民や観光客で賑わっている点と店内の面積が小さく通路が狭い点が挙げられる.そのような群集密度が高い通路では,衝突回避にかかる時間や客同士の衝突が客の入退店の回転率に悪影響を及ぼしていると考えられる.そこで本研究では円形交差点の一種であるラウンドアバウトのシステムから着想を得て,店内通路を一方通行にする歩行ルールの導入を提案した.また,マルチエージェント・シミュレーションを用いて効果的であるかどうかを検討した.具体的には香川県内で有名かつ一般的であると考えられる店舗内のテーブルや什器類のレイアウト上での店内における人同士の衝突回数及び設定人数の入店から退店までの経過時間を計測した.30回のシミュレーションを実施したところ,ラウンドアバウトを導入することによる衝突回数の改善や平均滞在時間の短縮に統計的に有意な改善がみられない結果となり,今回の店舗内レイアウトの場合にはラウンドアバウトを導入するメリットがないことがわかった.
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