[4Q3-OS-23] AIによる故人再現の可能性と課題

[4Q3-OS-23-02] 故人のデジタル再現はどこまで受容されるのか

〇折田 明子¹ (1. 関東学院大学)

キーワード：AIの故人再生、デジタル遺品、トラスト、受容、歴史

AI技術の発展により、故人の外見や声を再現するサービスが登場し、社会的な議論を呼んでいる。従来の調査では、AIによる故人との対話を希望する割合は1.3%～6.6%と低かったが、技術の普及やデジタル遺品への関心の高まりが意識の変化を促している可能性がある。

本研究では、2025年2月に1,000名を対象としたオンライン調査を実施し、歴史上の人物、昭和初期の一般人、祖父母・曾祖父母のAI再現の受容度を分析した。その結果、画像や動画の再現には3割以上が肯定的で、死別経験者ほど受容度が高かった。一方、対話型アプリの受容度は低かった。これらの結果から、AIによる故人再現への社会的意識が変化しつつあることが示唆される。