2015年 第76回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(ポスター講演)

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[13p-PB5-1~9] 12.7 医用工学・バイオチップ

2015年9月13日(日) 16:00 〜 18:00 PB5 (白鳥ホール)

16:00 〜 18:00

[13p-PB5-1] 分子鋳型ポリマー粒子と蛍光標識化ターゲット分子によるポイントオブケア向け検査チップ開発

〇谷口 伸一1、村瀬 敦郎2、北山 雄己哉2、竹内 俊文2 (1.日立研開、2.神戸大院工)

キーワード:分子鋳型ポリマー、その場検査チップ、蛍光標識

臨床現場でのその場検査(Point-of-care tests:POCTs)は、迅速かつ高感度で安価なことが求められる。我々は、検査したいターゲット分子を認識するバイオミメティックなシステムとして分子鋳型技術に着目し、検査チップを開発している。分子鋳型技術は標的分子の構造や物性に応じて、合成的にポリマーを作製することが可能である。分子鋳型ポリマー(MIPs)は大量合成が可能であり、蛋白質抗体に比べて、POCTsの生産コストを低減する可能性を有している。今回、慢性ストレスに関連するホルモン(コルチゾール)を標的分子として、対応するMIPsと蛍光標識化コルチゾールを合成した。両者をメンブレン上、コンジュゲートパッド上に実装した検査キットを開発し、その検出感度を評価したので報告する。また、検査チップの高感度化に必須となる添加物についても議論する。