2015年 第76回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.3 機能材料・萌芽的デバイス

[14a-2A-1~11] 12.3 機能材料・萌芽的デバイス

2015年9月14日(月) 09:00 〜 12:15 2A (211-1)

座長:山下 兼一(京都工繊大)

10:00 〜 10:15

[14a-2A-5] 有機レーザ色素の分子内緩和過程に関する研究

〇井上 棟智1、松島 敏則1,2、安達 千波矢1,2 (1.九大 OPERA、2.JST ERATO)

キーワード:有機半導体、レーザー、一重項 三重項 相互作用

有機ELでは高電流密度下において大きな外部量子収率の低下が観測される。有機半導体レーザーダイオードの実現を目指す場合、この効率低下を抑制する必要がある。本要因の一つとして、三重項励起子による一重項励起子の失活が挙げられる[Singlet-Triplet Annihilation (STA)] 。STAは励起状態からの放射失活や熱失活等の他の分子内緩和過程と競合して生じるため、レーザ色素の発光速度定数(kr)が十分に大きければSTAが抑制されるはずである。本研究ではこの仮説を実証するため種々のレーザ色素を用いてkrがSTA特性に及ぼす影響について検討した。