2015年 第76回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

13 半導体 » 13.7 ナノ構造・量子現象

[14a-4D-1~11] 13.7 ナノ構造・量子現象

3.11と13.7のコードシェアセッションあり

2015年9月14日(月) 09:00 〜 11:45 4D (436)

座長:尾崎 信彦(和歌山大)

10:45 〜 11:00

[14a-4D-8] GaAs/AlGaAsトンネル双量子井戸におけるスピン緩和時間の広い井戸幅依存性

〇中村 芳樹1、有竹 貴紀1、Wu Hao1、ショウ サンウ1、武藤 俊一2、竹内 淳1 (1.早大先進理工、2.北大院工)

キーワード:トンネル双量子井戸、スピン緩和、共鳴トンネル

時間分解ポンププローブ反射計測により、GaAs/AlGaAsトンネル双量子井戸のスピン緩和時間の広い井戸幅依存性を調べた。共鳴トンネルは広い井戸幅10.7nmのサンプルで起こる。測定の結果、広い井戸幅が10.7nm以上のサンプルではスピン緩和時間が急激に短くなることが明らかになった。このことから、狭い井戸の基底準位と広い井戸の第一励起準位間においてスピンフリップトンネルが働いている可能性がある。