2015年 第76回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

シンポジウム(口頭講演)

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[14p-CE-5~11] 窒化物半導体を用いた新機能半導体レーザの創出とその応用 -レーザ発振から20年目を迎えて-

2015年9月14日(月) 14:15 〜 17:45 CE (センチュリーホール)

座長:片山 竜二(東北大),宮嶋 孝夫(名城大)

15:00 〜 15:30

[14p-CE-7] 窒化物半導体レーザで励起するパラメトリックRGB光源

〇栗村 直1、イム ファンホン1、竹内 繁樹2 (1.物質・材料研究機構、2.京都大学)

キーワード:擬似位相整合、パラメトリック過程、非線形光学

ノーベル賞受賞を機にGaN系半導体レーザの研究は加速している。本招待講演では、GaN系半導体レーザを励起光源とするパラメトリックRGB三原色光源の可能性を探る。一般にピークパワーが低く波長変換が困難とされる半導体レーザでは、非線形パラメトリックデバイスに高い効率が要求される。ここでは高い効率をめざしてスラブ構造をもつ分極反転波長変換デバイスを提案する。導波路パラメトリック発生を用いることで任意の波長への下方変換が可能になりGaN系半導体レーザの405nmから多彩な波長においてコヒーレント光を得ることができる。またナノ微細電極による分極反転で周期に変調をかけることにより、発生するスペクトル形状の設計が可能になるため、レーザーディスプレイに適した低スペックル光源も設計できる。