[15a-2W-1~14] 2.1 放射線物理一般・検出器基礎

△ [15a-2W-14] Vp/Q discrimination 法によるDOI-PET検出器の実現可能性の検討

〇小川原 亮¹、石川 正純¹ (1.北大医)

キーワード：シンチレータ、Geant4、DOI-PET

我々は先行研究として、LaBr₃:Ce シンチレータにおける光電子増倍管出力波形のピーク電圧V_pと積分電荷Qの比によってα線とγ線を識別する方法を開発している (V_p/Q discrimination)。一方本研究ではGeant4を用いてV_p/Q 値がシンチレータの減光時定数と等価であることを示し、また高い時定数分解能を持つ事を示した。単一読み出しで異なる時定数の信号を識別可能なVp/Q discrimination はDepth-of-Interaction (DOI) PETなどに応用可能であり、我々はGeant4を用いてその実現可能性を検討し10段の検出器でDOI検出に成功した。