2015年 第76回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

シンポジウム(口頭講演)

シンポジウム » 量子情報へ向けたシリコンテクノロジーからの挑戦

[15p-2M-1~11] 量子情報へ向けたシリコンテクノロジーからの挑戦

2015年9月15日(火) 14:00 〜 18:30 2M (224-1(南側))

座長:小坂 英男(横国大),根本 香絵(NII)

14:15 〜 14:45

[15p-2M-2] CMOSアニーリングを用いた組合せ最適化問題向け20kスピンイジングチップ

〇山岡 雅直1、吉村 地尋1、林 真人1、奥山 拓哉1、青木 秀貴1、水野 弘之1 (1.日立研究開発グループ)

キーワード:イジングモデル、CMOSアニーリング、組合せ最適化問題

組合せ最適化問題を効率よく解くアーキテクチャとしてイジングモデルを用いた計算機を提案し、20kスピンを含んだイジング計算機チップを65nmプロセスで試作した。イジングチップでは、組合せ最適化問題を磁性体のスピンの挙動を表すイジングモデルに写像しその収束動作により問題を解く。収束動作はCMOS回路により実現した。試作チップにより、100MHz動作が可能で実際に組合せ最適化問題が解けることを確認するとともに、従来のノイマン型計算機を用いた場合に比べて1800倍の電力効率で問題を解けることを確認した。