[15p-2N-1~17] 12.2 評価・基礎物性

[15p-2N-12] ドナー/アクセプター界面における複雑な電子準位接続

〇赤池 幸紀^1,2、Heimel Georg²、Oehzelt Martin^2,3、Koch Norbert^2,3 (1.東理大・理工物理、2.Humboldt Univ.、3.Helmholtz-Zentrum Berlin)

キーワード：ドナー/アクセプター界面、界面における構造不均一化、光電子分光

有機太陽電池のドナー/アクセプター界面である、フタロシアニン/フラーレン積層界面で一般的に観測される、up-down型の真空準位シフトの起源を光電子分光法と、静電ポテンシャル計算で明らかにした。同界面で生じる構造不均一化により、フタロシアニン薄膜の最高被占軌道の裾がフェルミ準位にピニングし、起きる電子移動が原因であると分かった。講演では、down-up型の電子準位シフトが観測された界面についても報告する。