2016年 第77回応用物理学会秋季学術講演会

講演情報

一般セッション(口頭講演)

10 スピントロニクス・マグネティクス » 10.1 新物質創成(酸化物・ホイスラー・金属磁性体等)

[13a-A22-1~11] 10.1 新物質創成(酸化物・ホイスラー・金属磁性体等)

2016年9月13日(火) 09:00 〜 12:00 A22 (メインホールB)

石橋 隆幸(長岡技科大)

09:15 〜 09:30

[13a-A22-2] イットリウム鉄ガーネット上のグラフェンのスピン分極と異常ホール効果

境 誠司1,2,5、Sorokin Pavel B.3,1、白 怜士4、山田 洋一5、圓谷 志郎1、楢本 洋1、Avramov Pavel V.6,1、安藤 和也4、山内 泰2,1 (1.量研機構、2.物材機構、3.科学技術大学(ロシア)、4.慶應大学、5.筑波大学、6.慶北大学(韓国))

キーワード:グラフェン、イットリウム鉄ガーネット、磁気近接効果

グラフェンのスピン流を制御する新しい手法として酸化物磁性体による磁気近接効果の利用が提案されている。本研究では、磁性酸化物YIGとの界面におけるグラフェンの電子・スピン物性の解明を目的に、SLG/YIG接合に関するスピン偏極準安定He原子脱励起分光(SPMDS)[6]の実験とホール効果測定を行った。その結果、SPMDS分光の結果、グラフェンの伝導電子に顕著なスピン分極が存在することが明らかになった。さらに同試料に異常ホール効果が観測され、グラフェンには磁気近接効果によるスピン分極と同時にスピン軌道相互作用の増大も生じていることが明らかになった。