16:45 〜 17:00
△ [14p-A33-12] Au(111)上におけるMoS2、MoSe2合成と局所電子状態評価
キーワード:遷移金属ダイカルコゲナイド、ラマン分光法、走査型トンネル顕微鏡
金属接触による遷移金属ダイカルコゲナイドへの歪み誘起の影響についての知見を得ることを試みた。化学気相蒸着法を用いて、金結晶表面上にMoS2およびMoSe2合成に成功した。ラマン分光評価の結果、金結晶表面上において、両試料ともに層間振動モードのみの分裂が観察され、層間方向にのみに歪みが誘起するのが観察された。STM測定の結果、観察された歪みはモアレ構造形成に由来し、また、電子状態も変調されることも明らかとなった。