2016年 第77回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

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[14p-D61-1~20] 11.4 アナログ応用および関連技術

2016年9月14日(水) 13:15 〜 19:00 D61 (万代島ビル6階D1)

紀和 利彦(岡山大)、三木 茂人(情通機構)、田井野 徹(埼玉大)

13:15 〜 13:30

[14p-D61-1] 高温超電導SQUIDを用いた電磁検層の検討

波頭 経裕1、塚本 晃1、安達 成司1、渡辺 英久2、石川 秀浩2、岡田 力2、加藤 文人3、国司 洋介3、吉松 圭太3、原田 誠3、田辺 圭一1 (1.超電導センシング組合、2.三井金属資源開発、3.JOGMEC)

キーワード:超電導量子干渉素子、電磁検層、石油増進回収

高温超電導SQUIDによる石油増進回収におけるCO2モニタリングのための電磁検層の可能性について、計測感度の側面から検討した。電磁界シミュレーションでは、坑井間距離を640mと仮定し、3層の油層のうち最下層の油層にCO2を圧入することを想定。比抵抗の変化から、CO2が0mから640mに進むことで、20000Am2の磁気モーメントのコイルからの送信で、約1pTの変化を観測できると推定される。これは高温超伝導SQUIDで判別可能な磁場変動であり、フィールド試験で計測した一次磁場や二次磁場の大きさも考慮して、広域の電磁検層が可能であることを示唆していることを報告する。