2016年 第77回応用物理学会秋季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

13 半導体 » 13.7 ナノ構造・量子現象

[16a-A26-1~7] 13.7 ナノ構造・量子現象

2016年9月16日(金) 10:00 〜 11:45 A26 (203-204)

岡本 創(NTT)

11:30 〜 11:45

[16a-A26-7] 残留電子スピン分極の歳差運動における初期位相シフトの励起エネルギー依存性

〇(M1)高群 哲義1、厳 麗平2、鍜治 怜奈1、足立 智1 (1.北大工、2.太原理工大)

キーワード:残留電子スピン分極、Ⅱ-VI族半導体、量子井戸

半導体ナノ構造での荷電励起子は,内部の電子・正孔再結合の後,単独の電子を閉じ込め領域に残す.残された電子は再結合時間に制限されないスピン寿命を持つため,高い分極率で残留電子スピンを高効率的に生成できれば種々の応用に利用できる.このため残留電子スピン分極(RESP)形成ダイナミクスの詳細に関する知見は重要である.我々は時間分解カー回転法を用いてスピン分極の歳差運動を直接観測し,その信号の初期位相シフトに注目してRESPダイナミクスの解析を行った.本発表では,IPSの励起エネルギー依存性に注目し,主に励起子共鳴付近でのRESP形成ダイナミクスについて考察を行う.