09:30 〜 11:30
[16a-P4-1] 半導体微細加工を用いた人工細胞膜アレイの開発
キーワード:膜
イオンチャネルは創薬において重要なタンパク質であり、イオンチャネルに対する薬物の作用・副作用が測定可能なhigh throughputスクリーニング法の確立が望まれている。細胞膜構造を模した自立型脂質二分子膜にイオンチャネルを包埋し、これを多数個配列させたイオンチャネルアレイは、薬物の高効率かつ高精度なスクリーニング系として期待されるものの、脂質二分子膜の脆弱性の問題がその発展の障害となってきた。一方我々は、膜形成場となる小孔を、そのエッジ形状がnmオーダーで平滑になるようにシリコン(Si)チップ中に作製することにより、機械的強度の高い二分子膜を形成できることを報告してきた。本研究では、このSiチップに基づき、それらをアレイ状に配列させるためのアレイチャンバーを設計し、イオンチャネルアレイへの展開について検討したので、ここに報告する。