2016年第63回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(口頭講演)

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[19p-H116-1~14] 3.1 光学基礎・光学新領域

2016年3月19日(土) 13:15 〜 17:15 H116 (本館)

小澤 祐市(東北大)、酒井 優(山梨大)、宮本 克彦(千葉大)

16:15 〜 16:30

[19p-H116-12] 気泡含有ガラス微小球による縮退の解けたWGMの発現

〇(D)熊谷 傳1、Giuseppe Palma2、Francesco Prudenzano2、岸 哲生1、矢野 哲司1 (1.東工大院、2.バーリ工科大学)

キーワード:WGM共振器、ガラス微小球レーザー、縮退の解けたWGM

本研究では,シミュレーションによる共振モード解析および伝搬光解析によりガラス微小球共振器への気泡の導入が光共振波長および励起光の光結合にもたらす効果について明らかにすることを目的とした.一般的なWGM型共振器の共振波長は,モード指数mによらず,モード指数l, モード次数nの値でのみ一意に決定されるが,気泡を含まない系からも同様の結果が得られた.これは換言すると,従来のWGMはmだけ縮退していることを示す.一方気泡を含む系では,l, nに加えモード指数mの値でそれぞれ異なる共振波長が存在し,新しい光共振現象である“縮退の解けたWGM”が生じることを明らかにした.