2016年第63回応用物理学会春季学術講演会

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一般セッション(ポスター講演)

12 有機分子・バイオエレクトロニクス » 12.2 評価・基礎物性

[19p-P11-1~14] 12.2 評価・基礎物性

2016年3月19日(土) 16:00 〜 18:00 P11 (屋内運動場)

16:00 〜 18:00

[19p-P11-6] 光励起下における有機半導体薄膜からの大気中光電子放出

細貝 拓也1、松﨑 弘幸1、古部 昭広1,2、中村 健1 (1.産総研 分析計測標準、2.徳島大)

キーワード:有機半導体、光電子放出、光電子収量分光法

有機電子材料の励起状態下における電子準位の新しい計測法として、我々は現在、パルスレーザを用いた時間分解光電子収量分光法を提案している。この手法は光源にパルスレーザを用い、ポンプ-プローブ法による励起一重項または三重項(SまたはT)状態の電子準位を光電効果の閾値エネルギー分光によって計測する。我々はこれまでに、基本的な検討事項として、パルスレーザ照射によって金属や有機材料からの光電子放出が大気下で可能であることを報告した。今回、遅延時間を付けた二つのパルスレーザ(P1とP2)を照射することで、有機材料のT状態のような長寿命励起種からの光電子放出について検討したので報告する。