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[20p-H116-2] カー係数測定用QP法の解析ー絶対符号の決定ー
キーワード:カー効果、ポッケルス効果、固有値
屈折率変化が印加電界の2乗に比例するカー効果は、光エレクトロニクス分野で重要な役割を果たしている。しかし殆どの結晶において、R1111、R1122 およびR2323以外のカー係数は知られていない。我々はこれまでに、ポッケルス効果とカー効果で誘起される動的位相が微弱な電界の2乗に比例することを見出し、両効果の係数を測定するQP法を考案した。今回我々は、点群1の三斜晶系の結晶の動的位相を解析し、QP法を用いればカー係数の絶対値と絶対符号を決定できることを明らかにした。